雑記。アイマスとか。

思いついたままに色々雑に書く。アイマスとかについて。

空想アイドルからの恋手紙(?)

【初音ミク】 空想少女への恋手紙 【オリジナル】 - YouTube

 

久しぶりにまらしぃさんの「空想少女への恋手紙」という曲を聴いた。四、五年振りくらいにはなると思う。そしてその後にアイマスの「Destiny」という曲を聴きながら、ほんの少しだけ優越感に浸っていた。というのもちょっと聞いてほしい。

 

まず、まらしぃさんの「空想少女への恋手紙」という曲は「大好きな2次元の少女に自分の想いを伝えられたらいいのに」というどこにも届きそうにない気持ちがミクさんによって歌い上げられているもので、私個人としてはかなり共感できるものであった。「残念ながら」という言葉が枕につくかもしれない(笑えない)。

 

私はアイマスPという、界隈ではよく知られた業の深いオタク存在の一人である。担当アイドルは高槻やよいと他数名。

 

担当アイドル達とコミュニケーションをとりながら彼女達をトップアイドルに育て上げ、絆を深め合っていく、日々そんなゲームをプレイして心を満たしているのが我々アイマスPという存在である。

 

そんな我々に、ある時アイマスは「Destiny」という素晴らしい曲を与えて下さった。この曲はアイドル達によって<共に大切な日々を過ごしてきたあなたといつまでも一緒にいたい>という想いと<いつも前に進み続ける貴方と一緒に歩んでいく為に、私も絶えず進み続ける>という意志を歌わせた曲である。

初めて聴いた時、正直泣いた。今でも聞くたびに涙を流すし、軽く嗚咽が漏れる時もある。誰かに見られたら超恥ずかしい。でも泣く。

なぜ泣いてしまうのかって、「自分の大切な担当アイドルが自分と一緒にいたいと歌ってくれている」とかそういうのも勿論あるのだけど、何よりロールプレイングの楽しい幻想のこちら側に否応なく突きつけられる「でもそんな彼女達と画面を越えて会う事が出来ない」っていうのが一番堪える(これはそういう風に感じない人もいるかもしれない。<現実の自分が救われている感覚があるか>とかが関係してくるんじゃないかな、臆測)。ゲームをプレイしている時はあんなに近くにいる気がするのに。何故?これは割とシャレにならないくらい辛い。

 

歌詞の順番としてはさっき書いたのと同じ順にまず<あなたと一緒にいたい>というのが歌われるのだけど、この時が本当に辛くて、「今すぐやよいの頭をナデナデしてあげたいのに……なんで我は次元を越えられないの……?」って本気で身悶えてる。色々辛い。絵面とか。

「あなたに あげる 終わらない全てを」っていう歌詞がサビのラストに出てくるのだけど、私が脳内に描いてる世界、自分とやよいが一緒に過ごしている世界でこれをやよいから歌ってもらえるのを想像すると本当に涙が止まらない。超嬉しい。でも我々は不幸にも、現実の方も同時に直視することができてしまう。やよいがいない方の、こっち側の世界。落差、ギャップ、マジで辛い。

 

でもそこで悲しんでると歌詞が次に移行して、「もう迷わないで行こう 願うだけでは何も始まらないよね」って聞こえてくる。この辺ではアイドル達の強い意志が感じられて、なんだかちょっとずつ辛い気持ちが消えて行くの。

結局のところアイマスってゲームだから、ゲームを起動しなかったら彼女達とは(少なくとも一対一では)会えないし、もちろんシリーズが続かなくなればそこで物語は終わり。無情なものである。

そんな現実を踏まえて聴いてると、キャラクターとしての彼女達には本当のところプレイヤーに起動して貰えるかとか、シリーズの存続とかに訴えかけたり尽力する事(=お金を出す事)は出来ないのに、なんか健気だなって。現実とか虚構とかグチャグチャになった感想が浮かんで来てしまう。

こうやって考えてると最後のサビの前に一番凄い歌詞が出てくる。

 

「もし離れてたって信じてるから 必ずまた逢える事を 上手く言葉に出来ないけど だってきっと運命だよね」

 

これを聞くと、次元の壁に阻まれて会えないことってどうでもよくなっちゃうというか、小さなことだなって思えてくる。だって<運命>で繋がってるんだから。

こういう時私は<運命>という言葉を「なんかよくわかんないけど絶対離れない結びつき」みたいな、ものすごくテキトーな使い方をしたくなるし、実際に心の中では彼女達の言葉をそう受け止めてる。絶対離れない結びつき、永遠の絆。最高じゃない?リアルだと絶対離れない結びつきとか相当面倒くさい気がするけど、リアルとかじゃないからね。心の中にしかないから、それが良い。心の中にしかない結びつきだけど、だからこそ良いんだなって思える。

 

画面の中のアイドル達とは会う事は出来ないけど、出会いが<運命>だとか言われてしまって、しかもそれに感動してしまったら、もう心は満たされるしかない。運命、その言葉一つで生きていける気がする。チョロい。

 

そんな訳で私は、「空想少女への恋手紙」の主人公というか視点となる存在にちょっとだけ優越感を持っているというか、なんならこっちは恋手紙を貰った側なんだなーって。

実際のところは色々残念な所が(主に私の人生に)残ってる気がするけれど、それはそれでうまいことアイマスとか担当アイドルとかと一緒に生きていきたいなって思えるのが<運命>って言葉の強さだと感じる。生きて生きたいなぁ。

 

【楽曲試聴】「Destiny(M@STER VERSION)」(歌:765PRO ALLSTARS) - YouTube


アイドルマスター」シリーズより「Destiny」作詞:白瀬彩  作曲:渡辺量 から引用